特集 虚血性心疾患up to date―内科医によるトータルマネジメント
冠動脈疾患における多面的内科マネジメント
レニン-アンギオテンシン系阻害薬,β遮断薬の使い方
市堀 泰裕
1
,
坂田 泰史
1
1大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学
pp.680-683
発行日 2014年4月10日
Published Date 2014/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107469
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
◎心筋梗塞や心不全では,交感神経系やレニン-アンギオテンシン-アルドステロン系を中心とした神経体液性因子が亢進し病態を増悪させる.
◎虚血性心疾患治療におけるレニン-アンギオテンシン系阻害薬,β遮断薬は,症状の改善のみならず生命予後改善効果がある.
◎急性心筋梗塞では禁忌のない限り,ACE阻害薬やβ遮断薬をできるだけ早期に投与する.
◎心筋梗塞慢性期で左室収縮機能低下を伴う例は,心不全を認めなくともACE阻害薬やβ遮断薬を導入する.
◎わが国では冠攣縮性狭心症の割合が多く,冠攣縮を合併する症例にβ遮断薬を投与する際はCa拮抗薬を併用するなど,注意を要する.
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.