今月の主題 循環器薬の使い方 1994
心不全
β遮断薬の使い方
半田 俊之介
1
,
西村 洋
2
1東海大学医学部内科1
2慶應義塾大学医学部内科
pp.1368-1370
発行日 1994年7月10日
Published Date 1994/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902826
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●拡張型心筋症などを原因とする慢性心不全例の中には,β遮断薬を投与すると症候,病態 および予後改善をきたす可能性のある症例がある.
●投与開始直後には心不全の病態が一過性に悪化する可能性がある.入院治療など自・他 覚症状を注意深く観察し,必要に応じて心エコー図,核医学による心機能検査,負荷に よる運動耐容能の判定を行う.
●β遮断薬の中で治療成績はmetoprololに集中しているが,他の遮断薬も有効とするこ とができる.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.