特集 消化器薬―新時代の治療指針
悪性腫瘍
肝臓がん
田中 克明
1
,
近藤 正晃
2
,
沼田 和司
2
1横浜市立大学附属市民総合医療センター臨床研究推進センター
2横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター
pp.116-119
発行日 2014年1月10日
Published Date 2014/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107284
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ポイント
◎肝機能と腫瘍の進展度を検討し,根治的治療,大幅な腫瘍減量を目指す治療法あるいは生存期間の延長を目指す治療法のいずれかを選択することが前提となる.
◎HBV関連肝癌に対する核酸アナログ療法とHCV関連肝癌に対するインターフェロン療法は,根治的治療後の再発抑止目的で使用されている.
◎肝動脈化学塞栓療法は,栄養動脈の遮断による阻血効果と抗癌剤の局所長期滞留効果による大幅な腫瘍減量を意図した治療法である.
◎分子標的薬ソラフェニブは,既存治療が奏功しない進行肝臓がん症例の生命予後を改善することが証明された最初の薬剤である.
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