特集 消化器薬―新時代の治療指針
肝胆膵疾患
門脈圧亢進症
赤星 朋比古
1
,
橋爪 誠
1
1九州大学大学院先端医療医学
pp.82-86
発行日 2014年1月10日
Published Date 2014/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107277
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
◎門脈圧亢進症領域では,①食道静脈瘤をはじめとする消化管静脈瘤の出血予防,②腹水治療,③肝性脳症に対して薬物治療が行われている.
◎消化管静脈瘤出血に対する薬物療法では,門脈圧を低下させる薬剤を用いて食道静脈瘤出血の止血,あるいは食道静脈瘤破裂の予防を図る.
◎腹水に対しては,門脈圧を低下させる薬剤に加えて,利尿薬がある.
◎肝性脳症に対しては,下剤,抗菌薬,ラクツロースが従来より用いられている.
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.