特集 消化器薬―新時代の治療指針
消化管疾患
消化性潰瘍,Helicobacter pylori感染胃炎
井上 和彦
1
1川崎医科大学総合臨床医学
pp.34-39
発行日 2014年1月10日
Published Date 2014/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107268
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ポイント
◎H. pylori感染胃炎を土台として,消化性潰瘍や胃癌が発生する.
◎H. pylori除菌治療に成功すると,好中球浸潤や単核球浸潤を中心とする組織学的胃炎が改善し,それに伴い,消化性潰瘍は治癒が促進し再発が予防される.
◎H. pylori除菌治療により胃癌発生予防が期待されるが,未感染者とは異なり,除菌後に発見される胃癌も稀ではなく,除菌成功後のサーベイランスも重要である.
◎H. pylori除菌治療を行った場合,その成否の確認(除菌判定)は必須である.
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