特集 内科診療にガイドラインを生かす
腎・泌尿器疾患
腎癌
佐々 直人
1
,
山本 徳則
1
1名古屋大学大学院医学系研究科泌尿器科
pp.256-259
発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107114
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腎癌(腎細胞癌)とは,腎臓近位尿細管より発生する悪性腫瘍である.腎臓に発生する良性腫瘍として,オンコサイトーマ,腎血管筋脂肪腫(angiomyolipoma:AML)がある.かつての腎癌の3大徴候は,肉眼的血尿,側腹部痛,腹部腫瘤であったが,近年は検診を契機にみつかる小径の腎癌が増加している.診断技術や手術治療の進歩,薬物治療の進歩により,ここ数年で腎癌に対する治療戦略は大きく変わった.めまぐるしく変わる治療の変遷にわれわれ泌尿器科医も自己研鑽をかかさず,日常診療にあたっている.内科の諸先生にも,現在の腎癌をよく知っていただけるようにまとめてみたい.
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