画像診断と病理
肉腫様腎癌(嫌色素細胞型腎癌由来)
金子 揚
1
,
五島 聡
1
,
松尾 政之
1
,
横井 重明
2
,
波多野 裕一郎
3
1岐阜大学医学部放射線科
2岐阜大学医学部泌尿器科
3岐阜大学医学部腫瘍病理学
キーワード:
肉腫様腎癌
Keyword:
肉腫様腎癌
pp.874-875
発行日 2017年7月25日
Published Date 2017/7/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000000070
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70歳台,女性.左背部痛のため近医を受診.左腎門部腫瘤を指摘され,手術目的に当院紹介となった.既往歴,家族歴には特記事項を認めない. 造影CTでは,左腎門部から腎外に突出し境界明瞭で不均一な濃染を呈する腫瘤を認める(図1-A;→).冠状断像では腎盂への広範な浸潤を認める(図1-B;→).また,左腎静脈にも腫瘍栓を認めた(非提示). FDG-PET/CTでは,左腎盂浸潤部と腎静脈腫瘍栓部(図2-A;→)には有意な高集積(SUVmax11.2)を認めたが,左腎門部腫瘤部(図2-B;)には有意な集積を認めなかった. 腎盂癌もしくは腎細胞癌を疑い,悪性腎腫瘍として左腎摘出術が施行された.
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