特集 内科診療にガイドラインを生かす
循環器疾患
心不全
猪又 孝元
1
1北里大学医学部循環器内科学
pp.50-54
発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107078
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
内科診療に役立つ国内外のガイドライン
慢性心不全例におけるアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬の有効性を実証したCONSENSUS試験は,EBMの先駆であった.「目に見える」血行動態的な効果は,必ずしも「目に見えない」予後改善の効果と併行しない―実感や経験を重視してきた循環器臨床医は,その価値判断を大きく転換せざるを得なくなった.
心不全はEBMの象徴的疾患だけに,これまで内外から多くのガイドラインが発表されてきたが(表1),試行錯誤の繰り返しであった.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.