特集 最新の動脈硬化診療―どう診断し,どう治療するか?
血行再建術の適応と実際
内膜剥離術(CEA)と頸動脈ステント留置術(CAS)
大石 英則
1
,
徳川 城治
2
1順天堂大学医学部附属順天堂医院脳神経外科・脳神経血管内治療学講座
2順天堂大学医学部附属静岡病院脳神経外科
pp.1076-1079
発行日 2013年6月10日
Published Date 2013/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106851
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ポイント
◎頸動脈狭窄症はアテローマ血栓性脳梗塞の原因として重要である.
◎最良の内科的治療(抗血小板薬と脂質異常症改善薬を含む)を行っても,その効果が不十分である時に血行再建術が考慮される.
◎血行再建術の適応は症候および狭窄率で決定され,術式には内膜剥離術とステント留置術がある.
◎血行再建術の術式は内膜剥離術が優先されその高危険群に対してステント留置術が適応となるが,個々の症例の背景を勘案しつつ十分なインフォームドコンセントのうえに決定されるべきである.
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