特集 胃食道逆流症(GERD)―“胸やけ”を診療する
疫学と病態
GERD/Barrett食道の疫学
宮本 真樹
1
,
春間 賢
2
1県立広島病院総合診療科
2川崎医科大学消化管内科
pp.774-776
発行日 2013年5月10日
Published Date 2013/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106781
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ポイント
◎欧米に多く,わが国には少ないとされてきたGERD・逆流性食道炎は,近年,食生活の欧米化,H. pylori感染率の低下などから,急激に増加している.
◎GERDの合併症の1つであるBarrett食道は,Barrett食道癌(食道腺癌)の発生母地として注目されている.
◎現時点で,欧米に比べ,Barrett食道癌の発生は稀とされている.しかしながらBarrett食道癌の増加とGERDの増加にはタイムラグがあったとの欧米からの報告もあり,今後注意を要する.
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