今月の主題 糖尿病治療薬2012―皆が知りたい新しい治療A to Z
自己注射療法の新たな展開
1型糖尿病のインスリン頻回注射による管理
卯木 智
1
,
前川 聡
1
1滋賀医科大学内科学講座(糖尿病・腎臓・神経内科)
pp.851-854
発行日 2012年5月10日
Published Date 2012/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105949
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ポイント
★1型糖尿病患者のインスリン療法の基本は,できるだけ生理的なインスリン分泌パターンを模倣するため,(超)速効型インスリンの食前投与と1~2回の持効型インスリン投与によるインスリン頻回注射(basal-bolus療法)である.
★インスリン強化療法は,患者本人が自己血糖測定を併用し,食事,血糖値に応じてインスリン投与量を自主的に調節する方法である.
★1型糖尿病患者の食事療法は,インスリン注射と食事がうまくかみ合うようにすることが重要である.
★インスリン投与量の増減は責任インスリン法によって行う.
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