発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006127527
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1型糖尿病では,膵β細胞の破壊によってインスリンの絶対的不足をきたしており,生命の維持のためにインスリンの補充が必須である.1型糖尿病におけるインスリン療法の原則は,著明に低下した基礎インスリン分泌と追加インスリン分泌の補充である.基礎インスリンの補充には持効溶解型インスリンアナログや中間型インスリンが,追加インスリンの補充には超速効型インスリンアナログや速効型インスリンが使用される.患者のライフスタイルを考慮しながら,頻回インスリン注射療法や持続皮下インスリン注入療法(CSII)によってこれらのインスリンを補充し,自己血糖測定値を参考にインスリン量を調整して,HbA1c 6.5%未満の血糖コントロールを目標に治療する
©Nankodo Co., Ltd., 2006