今月の主題 下痢と便秘―今日的アプローチ
便通異常をきたしやすい病態と対処法
高齢者の便通異常―憩室症や虚血性大腸炎との関連も含め
髙本 俊介
1
,
三浦 総一郎
2
1防衛医科大学校病院光学医療診療部
2防衛医科大学校病院内科
pp.286-289
発行日 2012年2月10日
Published Date 2012/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105795
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ポイント
★便秘の頻度は加齢とともに増加し,二次性便秘,特に器質性便秘の除外が重要である.
★便秘の原因に対する治療とともに,水分や食物繊維の摂取,運動などの生活指導を行う.
★下痢もまた加齢とともに頻度が増加し,薬剤性下痢や炎症性腸疾患などの鑑別が重要である.
★高齢者では強力な下剤や止痢薬の投与により,虚血性腸炎を惹起する危険性がある.
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