今月の主題 理解しよう! 下痢と便秘
内科診療でよく遭遇する便通異常
高齢者の便通異常
伊藤 康太
1
1コーネル大学医学部一般内科
pp.2054-2056
発行日 2006年12月10日
Published Date 2006/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101445
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ポイント
高齢者の便秘と便失禁を,加齢に伴う生理的変化とみなすべきではない.
高齢者で最も高頻度の便失禁は,宿便に伴う溢流性便失禁である.
便失禁が受動性か切迫性かは,鑑別の鍵となる病歴である.
直腸診は高位の宿便を除外するのに十分ではない.
高齢者の便失禁の多くは,適切な治療で改善する.
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