今月の主題 ワンランク上の内科エマージェンシー―もうだまされない! 非典型例から最新知識まで
治療のためのカギ
【内科でも遭遇する他科の患者】
18カ月以下の乳幼児の熱性痙攣は腰椎穿刺が必要か?―単純か複雑かそれが問題だ
人見 知洋
1,2
,
松尾 宗明
1
1佐賀大学医学部小児科
2佐賀大学医学部救命救急センター
pp.856-859
発行日 2010年5月10日
Published Date 2010/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104452
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
★小児科医でないなら腰椎穿刺よりも乳幼児の目の前の痙攣を頓挫できればほぼ満点.
★有熱性痙攣発作で熱性痙攣を考えてよいのは通常6カ月~5歳の児である.
★熱性痙攣でも単純型か複雑型か,また患児の月齢で腰椎穿刺などの対応が違ってくる.
★単純型でも複雑型でも痙攣後の意識レベルが完全に清明かどうかの確認が最も重要.
★小児科医でない皆さん,帰宅させる判断を急がず小児科医への引き継ぎをとにかく優先.
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.