ファースト・エイド
幼児の痙攣
国分 義行
1
,
前川 喜平
1
1慈恵医大小児科
pp.296-297
発行日 1964年5月10日
Published Date 1964/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200295
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まず救急処置を
小児科では痙攣を主訴として外来を訪れる患者は多く,その頻度はThomによれば5歳までの小児の7%は痙攣を経験するという。痙攣の原因は多種多様であるが,ここでは実際に痙攣に遭遇した場合,いかに処置し治療するかを具体的に述べることにする。
さて実際痙攣に遭遇した場合,原因はともあれ,医師および看護婦は落着いて患者の状態をよく観察し,まず救急処置を行ない,家人を落ちつかせて不安を軽減し,しかるのちに誤りのない詳細なAnamneseを得るようにする。そしてこれをもととしてさらに検索をすすめ原因疾患をつきとめ,根本的治療を行なうようにする。
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