特集 CT・MRIアトラス Update―正常解剖と読影のポイント
胸部
各論
肺の動静脈
栗原 泰之
1
1聖マリアンナ医科大学放射線医学教室
pp.171-177
発行日 2009年11月30日
Published Date 2009/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104179
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正常解剖
中枢側の肺動脈と肺静脈は胸部単純X線写真上,肺門陰影を形成する重要な要素である.肺門の大きさを左右する陰影である肺底肺動脈(下肺動脈幹)は,右中間気管支幹外側では正常では15mm以下,第8肋骨の幅とほぼ同じである.左肺門は左肺動脈が左主気管支を乗り越えてから葉間肺動脈として下行するために,左肺門のほうが高く位置する.
肺動脈は末梢では気管支に伴走するが,中枢の分岐パターンにはバリエーションがみられる.
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