今月の主題 肺血栓塞栓症 見逃さず迅速かつ的確な対応を
急性肺血栓塞栓症をいかに治療するか
急性肺血栓塞栓症に対する抗凝固薬の使い方
太田 覚史
1
1三重大学大学院循環器内科
pp.766-769
発行日 2009年5月10日
Published Date 2009/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103900
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ポイント
●血栓形成にはVirchowの3大因子,①血流の停滞,②血管壁の障害,③血液凝固能の亢進が関与する.
●急性肺血栓塞栓症の急性期は未分画ヘパリン静注,慢性期はワルファリン経口投与が用いられる.
●未分画ヘパリンは,禁忌でない限り重症度にかかわらず急性肺血栓塞栓症全例に使用される.
●治療期間は危険因子が可逆的な場合で3カ月以上,特発性で6カ月以上,不可逆的な場合や再発例では無期限とされる.
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