特集 循環を止めるな! 血液凝固とくすり
抗血小板薬・抗凝固薬・血栓溶解薬の使いどころ⑤ 肺血栓塞栓症
山田 典一
1
1桑名市総合医療センター 循環器内科
pp.1418-1421
発行日 2023年7月5日
Published Date 2023/7/5
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2023080014
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Key Points
肺血栓塞栓症に対する治療の基本は抗凝固療法であり,禁忌でない限り疑った時点より開始する.
抗凝固療法の継続期間は血栓を生じた危険因子によって決定し,少なくとも3ヵ月間は継続投与し,それ以降は患者ごとに再発リスクと出血リスクを考慮して判断する.
血栓溶解療法の適応はショックや低血圧を伴う広範型以上の重症例であり,血行動態が安定している例には基本的には抗凝固療法で治療を行う.
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