特集 内科 疾患インストラクションガイド―何をどう説明するか
循環器疾患
深部静脈血栓症/肺塞栓症・肺梗塞
太田 覚史
1
1三重大学大学院医学研究科循環器内科学
pp.108-111
発行日 2011年11月1日
Published Date 2011/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105472
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
どのような病気なのでしょうか
▲深部静脈血栓症とは,主に下肢の筋肉内にある深部静脈に血栓ができる病気です.静脈の血流が阻害されることで下肢の腫脹や痛みなどが出現します.
▲肺塞栓症は,主に深部静脈にできた血栓が静脈血流に乗って遊離し,肺動脈に流れ込んで発症します.呼吸困難が最も多い症状ですが,ほかに失神や胸痛など多彩な症状を呈し突然死に至ることもある病気です.
▲肺梗塞は肺塞栓症の一病態で,肺動脈の閉塞により肺組織に出血性の壊死が起きることをいいます.
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.