今月の主題 肺血栓塞栓症 見逃さず迅速かつ的確な対応を
急性肺血栓塞栓症をいかに診断するか
急性肺血栓塞栓症の確定診断としての画像診断の選択とその所見
小泉 淳
1
1東海大学医学部基盤診療学系画像診断学
pp.756-761
発行日 2009年5月10日
Published Date 2009/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103898
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ポイント
●急性肺血栓塞栓症確定のための画像診断として,下肢静脈を含めたCTが第一に推奨される.
●ヨード系造影剤の使えないアレルギー,腎機能低下症例や,妊婦,臨床的に強く疑われるのにCTで陰性であった場合(末梢性のshower embolismなど),血栓溶解療法の際の治療効果判定例などに核医学検査を施行する.
●肺動脈造影はCTを施行できないような重症例での血管内治療目的に限定されつつある.
●MRIは患者管理の困難性,空間分解能の低さ,撮像時間の長さにやや難があるが,血栓のaging判定を含め,CT,核医学検査双方に取って代わる可能性が期待される.
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