特集 目でみる診療基本手技
救急手技
二次救命処置
心肺蘇生時に必要な手技と知識―薬剤投与経路,緊急薬剤
山口 大介
1
,
大塚 博雅
1
,
田中 行夫
1
1東京大学医学部附属病院救急部集中治療部
pp.300-305
発行日 2008年12月20日
Published Date 2008/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103716
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ポイント
歴史的に高次心臓救命処置(advanced cardiac life support:ACLS)における薬剤投与経路として,静脈内と気管内が推奨されてきた.しかし,2005年の心肺蘇生ガイドラインの改訂により,投与経路に優先順位が付与された.ガイドラインに準じた投与経路の優先順位やその特徴に熟知している必要がある.
2005年の心肺蘇生ガイドラインの骨子は「質の高い心肺蘇生(cardiopulmonary resuscitation:CPR)」を「最小限の中断時間」で提供することにある.つまり,安全かつCPRの中断を最小限にするような薬剤投与経路の確立が望まれる.
2005年のガイドラインから,これまで推奨されてきた気管内投与の優先順位は低くなり,気管内投与よりも静脈内投与や骨髄内投与を推奨している.
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