特集 目でみる診療基本手技
救急手技
内科医に必要な救急処置
急性中毒の治療
千葉 拓世
1
,
林 寛之
1
1福井県立病院救急部
pp.306-313
発行日 2008年12月20日
Published Date 2008/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103717
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中毒は救急外来にてよく遭遇する病態である.たばこや洗剤を誤って飲んでしまった子ども,死にたいと睡眠薬を大量に内服する若者,インスリンを打ってご飯を食べ忘れたお年寄りまでどんな年代の人にも起こりうる.すべてのものにはある一定の量を超えると毒性がある.それだけに,症状も多彩であり,ときに診断が困難なこともある.原因不明の意識障害,痙攣,徐脈,頻脈,下痢,嘔吐,低体温,高体温などにおいては中毒の可能性を探ることが診断につながることがある(表1).そのため,中毒の初期治療および診断的アプローチについて知っておくことは非常に大切となる.
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