特集 目でみる診療基本手技
救急手技
一次救命処置
心肺蘇生(CPR)の手順
林 哲也
1
,
宮村 昌利
1
1大阪医科大学内科学Ⅲ
pp.250-257
発行日 2008年12月20日
Published Date 2008/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103709
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ポイント
一次救命処置は,①心肺蘇生(cardiopulmonary resuscitation:CPR),②自動体外式除細動器(automated external defibrillator:AED)の使用,③窒息(異物による気道閉塞)の解除からなるが,質の高いCPRを迅速に行うことが傷病者の生存率を高めるうえで何より重要である1).特に卒倒直後に開始するCPRが効果的であり,その場に居合わせた人(bystander)によるCPRは生存率の改善に有意な効果をもたらすことが確認されている.なお,CPRを開始する前には「緊急事態の早期認識」と救急対応システムへの「迅速な通報」およびAEDの確保が必要である.
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