特集 外科患者・薬物療法マニュアル
Ⅱ.救急患者の薬物療法
心肺蘇生
橋本 保彦
1
1東北大学医学部麻酔科
pp.724-725
発行日 1986年6月10日
Published Date 1986/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209354
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□心肺蘇生術中の薬物投与
心肺蘇生術の基本救命処置(Basic Life Support:BLS)として,気道の確保,人工呼吸,体外心マッサージが行われるが,これらの処置と同時に使用され,心拍再開までに第一に選択されるべき薬品を表1に示す.
体外心マッサージ中の低心拍出量,換気血流比の異常による低酸素血症は,嫌気性代謝による代謝性アシドーシスの原因となり,救急薬物の効果や除細動に抵抗を示す.したがつて,心肺停止時には一刻も早く100%酸素を吸入させ,組織の酸素化を改善させる.
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