特集 薬物療法マニュアル
Ⅰ.救急患者の薬物療法
1.蘇生術とショック
心肺蘇生
稲葉 英夫
1
Hideo INABA
1
1秋田大学医学部救急医学
pp.10-12
発行日 1999年10月30日
Published Date 1999/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903758
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
基本的な事項
心肺蘇生は心停止に対して実施される.心肺蘇生(法)は一次救命処置(basic CPR)と二次救命処置(advanced CPR)に分類される.一次救命処置とは胸骨圧迫心マッサージおよび呼気吹き込み人工呼吸で心拍を再開させようとする行為である.すなわち,特殊な器具や医薬品を用いることなく,医師以外の者でも行いうる気道確保,人工呼吸,胸骨圧迫心マッサージからなる心肺蘇生である.二次救命処置(advanced CPR or advanced cardiac life support)とは一次救命処置に加え,さらに高度な気道確保と換気の技術,除細動,経静脈的あるいは経気道的薬剤投与を用いて,心拍を再開させようとする行為である.
![](/cover/first?img=mf.1407903758.png)
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.