今月の主題 Multiple problemsの治療戦略
内科診療におけるmultiple problems
【高齢者治療のジレンマ】
心房細動の抗凝固療法と出血性疾患
渡辺 昌文
1
,
前村 浩二
2
1東京大学医学部附属病院循環器内科
2長崎大学大学院医歯学総合研究科循環病態制御内科学
pp.1673-1677
発行日 2008年9月10日
Published Date 2008/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103522
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ポイント
●高齢者は血栓塞栓症のリスクが高く,心房細動の患者にはワルファリンの服用が推奨される.
●高齢者は出血性合併症のリスクも高く,PT-INR目標値は低め(1.6~2.6)に設定する.
●高齢者ではリスク・ベネフィットを評価し,本人とも相談して,ワルファリンの服用可否を決定する.
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