今月の主題 Multiple problemsの治療戦略
内科診療におけるmultiple problems
【高齢者治療のジレンマ】
救急室にきた腹痛高齢患者への造影CT検査
志水 英明
1
,
藤田 芳郎
2
1中部労災病院腎臓内科
2トヨタ記念病院腎・膠原病内科
pp.1667-1671
発行日 2008年9月10日
Published Date 2008/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103521
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ポイント
●高齢の腹痛患者は,重症疾患のことが多く,原則的には入院する.
●バイタルサインは必須,高齢者で血圧正常(偽性正常血圧)を示すときは重症疾患が隠れている.
●造影剤投与の前に確認すべきことは腎機能,アレルギー反応の既往,内服薬である.
●糖尿病+腎機能障害(血清クレアチニン1.5mg/dl以上)は,造影剤腎症の危険因子である.
●必要があれば,腎機能障害でも造影剤を使用するが,その後の経過観察が重要である.
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