今月の主題 主治医として診る後期高齢者
後期高齢者という特徴を考慮にいれるべき疾患,病態
誤嚥性肺炎―診断,治療,予防
法月 正太郎
1
,
矢野 晴美
2
1亀田総合病院総合診療・感染症科
2自治医科大学臨床感染症センター・感染症科
pp.1192-1196
発行日 2008年7月10日
Published Date 2008/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103420
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
●誤嚥性肺炎では,3つの要素“機械的閉塞”“化学性肺臓炎”“細菌性肺炎”を念頭に置き,治療にあたる.
●誤嚥性肺炎の治療では,抗菌薬投与前に,採取可能な場合は努めて喀痰のグラム染色と培養を提出,血液培養2セットを採取のうえ,緑膿菌および嫌気性菌をカバーするかどうかを判断し,抗菌薬を選択する.
●腎機能に考慮した投与量とし,薬物相互作用,副作用に注意する.
●ワクチン(インフルエンザウイルス,肺炎球菌)と30°の頭部挙上,口腔ケアは,予防のために大切である.
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.