今月の主題 炎症性腸疾患と機能性腸疾患─病態の理解と求められる対応
腸疾患の診断と鑑別のポイント
機能性腸疾患の診断のポイント
佐々木 大輔
1
,
佐藤 研
2
,
福士 嗣海
2
1弘前大学保健管理センター
2弘前大学医学部消化器・血液内科
pp.805-808
発行日 2008年5月10日
Published Date 2008/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103347
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ポイント
●Rome基準では機能性消化管障害の分類および診断基準を定めており,世界的に用いられている.現在は改訂されてRome IIIである.
●機能性腸障害には過敏性腸症候群(IBS),機能性腹部膨満,機能性便秘,機能性下痢,特定不能の機能性腸障害がある.
●IBSは機能性腸障害の中では高頻度の疾患である.腹部不快感あるいは腹痛があり,排便障害を呈する.
●リスク徴候とはIBSの診断に際して器質性疾患であるリスクが高い,注意すべき徴候である.
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