今月の主題 炎症性腸疾患と機能性腸疾患─病態の理解と求められる対応
腸疾患の診断と鑑別のポイント
炎症性腸疾患と鑑別に迷う腸疾患の見分け方
大川 清孝
1
,
上田 渉
1
,
佐野 弘治
1
1大阪市立総合医療センター消化器内科
pp.800-803
発行日 2008年5月10日
Published Date 2008/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103346
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ポイント
●潰瘍性大腸炎と鑑別が必要な感染性腸炎はカンピロバクター腸炎とアメーバ性大腸炎である.
●カンピロバクター腸炎の内視鏡所見は浮腫,粘膜内出血が主体で軽症の潰瘍性大腸炎に類似する.
●潰瘍性大腸炎では感染性腸炎の除外のため,便培養を行うことが重要である.
●Crohn病と鑑別が必要な感染性腸炎はエルシニア腸炎と腸結核である.
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