新しい心機能検査法・2
容積脈波と血行動態
稲垣 義明
1
,
増田 善昭
1
1千葉大学・第3内科
pp.189-197
発行日 1977年2月15日
Published Date 1977/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914272
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
心拍に伴う心・血管系の周期的な容積変動を曲線として記録するいわゆる容積脈波1)には動脈脈波,静脈脈波,心尖拍動曲線,指尖容積脈波,エレクトロカイモグラフィなどがあるが,ここでは動脈脈波,特に頸動脈脈波と心尖拍動曲線について主に取り上げ,その実際の記録技術,測定法とその血行動態的意味について述べる.なお,動脈脈波および心尖拍動曲線は容積変化と圧変化が重なったものであり,通常の方法ではこの両者を区別して記録することは難しく,また,容積変化と圧変化曲線の間には著しい差はないので2),ここでは両者を特に区別することなく用いる.
Copyright © 1977, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.