書評
心不全の診かた・考えかた
永井 良三
1
1東大大学院・循環器内科
pp.1789
発行日 2007年9月10日
Published Date 2007/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102956
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心不全は人類にとって重要な疾患である.いかなる疾患であれ,最終的な死因に心不全が必ず関与する.心不全は病名ではなく全身性の症候群である.単一の検査によって診断することは不可能であり,症状,身体所見,さまざまな検査所見を総合して診断する必要がある.また概念も収縮障害,拡張障害,右心不全,左心不全など多様な視点から定義される.さらに心不全をきたす基礎疾患が多彩である.それだけに臨床医にとって心不全症例を的確に診断し対処することは必ずしも容易でない.
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