今月の主題 認知症のプライマリケア
血管性認知症
血管性認知症の病態と予後
冨本 秀和
1
1京都大学大学院医学研究科臨床神経学
pp.1110-1113
発行日 2007年6月10日
Published Date 2007/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102785
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ポイント
●血管性認知症は異質な原因による症候群で,大血管病変による多発梗塞性認知症(MID),小血管病変による皮質下血管性認知症(SVD),strategic single infarct dementiaを含む.
●血管性認知症では実行機能障害が主で,健忘は軽度である.
●MIDは突然発症し,SVDは血管性の軽度認知機能障害(MCI)から移行することが多い.本邦ではラクナ梗塞,白質病変からなるSVDが多い.
●血管性認知症の生命予後はアルツハイマー病より悪い.
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