今月の主題 内科エマージェンシー2007 鬼門を克服する
内科エマージェンシーの診断―確実な診断が患者を救う
しびれ―神経内科か? 整形外科か?
仲田 和正
1
,
登木口 進
2
1西伊豆病院整形外科
2土肥クリニック神経内科
pp.702-711
発行日 2007年4月10日
Published Date 2007/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102679
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ポイント
●温痛触覚と振動位置覚は脊髄→延髄→橋部まで離れた場所を通るが,中脳で合流して上行する.したがって脊髄,延髄,橋部の病変では知覚解離が起こるが,中脳以上では全感覚が障害されやすい.
●延髄病変では同側の顔,対側の上下肢の温痛覚低下で交叉性である.
●視床病変は全知覚障害だが,特に位置覚が障害される(足の位置がわからずリハ困難).内包後脚病変も全知覚障害である.皮質病変は知覚は障害されないが,立体覚が障害される.
●しびれ患者の2割が手根管症候群,2割が肘部管症候群であり,手術で治る.
●多発性神経炎の鑑別診断はDANG THERAPIST.
●腰椎椎間板ヘルニアはL4,L5,S1の異常を確認する.
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