今月の主題 緊急時に画像診断を使いこなす
鑑別診断のための画像診断
末梢動脈循環障害を疑う
高田 達良
1
,
和田 正明
1
,
高田 敬蔵
2
,
中谷 壽男
3
1西中島クリニック
2関西医科大学整形外科
3関西医科大学救急医学科
pp.718-723
発行日 2003年4月10日
Published Date 2003/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102609
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ポイント
・急性の下肢痛を主訴に搬送された場合,急性動脈閉塞などの血管性疾患を念頭に置き,6時間以内のgolden time に非血管疾患を除外しながら,早急に診断および処置を進める.
・動脈閉塞が血栓症か塞栓症を,症状経過や心臓超音波検査などで鑑別する.
・血管造影は,侵襲がやや大きいが,閉塞,狭窄部位や程度を詳細に判定でき,また治療方針の決定およびその後の血栓溶解療法や血管拡張術などの血管内治療もでき,最も有用である.
・緊急性が低い場合は,侵襲の少ない血管超音波検査,MRA,三次元CTなども有用である.
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