今月の主題 前期高齢者・後期高齢者を診る
老化の生理学
運動
芳賀 脩光
1
,
木崎 節子
2
,
大野 秀樹
2
1筑波大学体育科学系
2杏林大学医学部衛生学公衆衛生学教室
pp.1646-1648
発行日 2003年10月10日
Published Date 2003/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102225
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ポイント
一般健常高齢者においては,以下のような特徴がある.
・運動の安全範囲は歩行速度60m/分,60%VO2max,70%HRreserve(120拍/分)以下と考えられる.この強度以上においては,何らかの潜在的所見を生ずる可能性が大きい.
・無酸素性作業閾値(AT)の強度は,Borgの主観的運動強度ではRPE11(楽である)を示す.
・RPE11レベルの歩行は心拍数:100~110拍/分,1回拍出量:100~110ml,血圧:170~190/80~85mmHgレベルにあり,心予備力を十分に機能せしめる強度にある.
・RPE11レベルの400m歩行テストは,生活機能をみる持久性評価尺度として有用である.
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