今月の主題 症例からみる肺疾患のCT画像
肺疾患をCTで診る―気道病変
気管支拡張症―Kartagener症候群,アレルギー性気管支肺アスペルギルス症
上田 宏隆
1
,
蝶名林 直彦
1
1聖路加国際病院呼吸器内科
pp.338-340
発行日 2007年2月10日
Published Date 2007/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102022
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ポイント
●Kartagener症候群はCTでは慢性的な気道感染を反映し,気管支壁肥厚像,気管支拡張所見などを呈する.
●Kartagener症候群の呼吸障害病態評価のためには,CTにより早期に気管支拡張症所見を捉えることが重要である.
●アレルギー性気管支肺アスペルギルス症(ABPA)で最も特徴的な所見である中枢側の気管支拡張像が,CTでは鋭敏に捉えられる.
●ABPAと同様に肺門部気管支閉塞をきたす他疾患の鑑別にCTは有用である.
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