今月の主題 呼吸器と免疫・アレルギー
アレルギー性肺疾患
いくつかのタイプのアレルギー反応が関与している疾患
アレルギー性気管支肺アスペルギルス症
木野 稔也
1
1京都大学結核胸部疾患研究所・検査部
pp.1192-1194
発行日 1986年7月10日
Published Date 1986/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220448
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アレルギー性気管支肺アスペルギルス症(aller-gic bronchopulmonary aspergillosis;ABPA)は,アトピー性素因をもつ患者の気管支内にAspergillusが持続的に生息することによって,Gell and CoombsのI型およびIII型アレルギーが成立し発症するアレルギー性気管支肺疾患である.IV型アレルギーも同時に成立しているものと思われるが,診断にはI型アレルギー(即時型皮膚反応陽性またはIgE抗体の検出)およびIII型アレルギー(6〜8時間後を最高とする遅発型皮膚反応陽性または沈降抗体の検出)の証明で十分である.
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