特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第7集
免疫学的検査
自己免疫関連検査
抗DNA抗体
中島 敦夫
1
,
岩川 賀世
1
1日本医科大学リウマチ科
pp.418-420
発行日 2005年11月30日
Published Date 2005/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101851
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異常値の出るメカニズムと臨床的意義
抗DNA抗体は抗原をDNAとして用いたときに反応する抗体で,自己免疫疾患である全身性エリテマトーデス(SLE)の自己抗体の1つとして知られている.抗DNA抗体には抗二本鎖DNA(ds-DNA)抗体,抗一本鎖DNA(ss-DNA)抗体がある.ds-DNAは免疫原性が弱く,ds-DNAを接種しても産生される抗体はss-DNAに対する抗体のみである.しかし,膠原病患者の血清中には種々の抗原特異性をもつ抗DNA抗体が自己抗体として存在する.抗DNA抗体はds-DNAとss-DNAとの反応性で以下の3群に分けられる.
(1) ds-DNAとのみ反応:ごく稀であり,純粋な抗ds-DNA抗体である.
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