特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集
免疫学的検査
自己免疫関連検査
抗DNA抗体
窪田 哲朗
1
1東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科
pp.438-439
発行日 2010年10月30日
Published Date 2010/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104866
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異常値の出るメカニズムと臨床的意義
右巻き二重らせん構造をとっている通常のDNA(double-stranded DNA:dsDNA)は,正常の動物に免疫しても抗体を産生させることはない,すなわち免疫原性がない.これは正常の免疫系が備えている,自己抗原に対しては反応しないトレランスと呼ばれる仕組みのためである.全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus:SLE)の患者や,SLE様病態を発症するモデルマウスではこれが破綻し,抗dsDNA抗体が自然に産生されるが,そのメカニズムの詳細は解明されていない.
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