特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第7集
血液生化学検査
糖質および関連物質
グリコヘモグロビン(HbA1c)
平田 昭彦
1
,
富永 真琴
1
1山形大学医学部液性病態診断医学
pp.224-226
発行日 2005年11月30日
Published Date 2005/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101783
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異常値の出るメカニズムと臨床的意義
グリコヘモグロビンとは,赤血球内のヘモグロビンにグルコースが非酵素的に結合した糖化ヘモグロビンのことであり,ヘモグロビンAのβ鎖N末端のバリンにグルコースが非酵素的にシッフ塩基結合をしてアルジミンとなり,さらにアマドリ転位を受けてケトアミン化合物となる.このうち,前者は可逆性で不安定型HbA1c,後者は不可逆性で安定型HbA1cと呼ばれる.
測定法の主流は高速液体クロマトグラフィ(high performance liquid chromatography:HPLC)法であり,陽イオン交換樹脂を用いると図1のように検出され,現在は安定型HbA1cのみを測定し,算出している.
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