今月の主題 臨床化学とHPLC
技術解説
グリコヘモグロビン(HbA1c)
星野 忠夫
1
,
岡橋 美貴子
1
Tadao HOSHINO
1
,
Mikiko OKAHASHI
1
1慶應義塾大学医学部薬化学研究所病態解析
キーワード:
フルクトヘモグロビン
,
グリコヘモグロビン
,
GHb
,
ヘモグロビンA1c
,
HbA1c
,
HPLC法
,
免疫法
,
アフィニティ法
,
標準化
,
トレーサビリティ
,
測定体系
,
JDS推奨法
,
不安定型グリコヘモグロビン
Keyword:
フルクトヘモグロビン
,
グリコヘモグロビン
,
GHb
,
ヘモグロビンA1c
,
HbA1c
,
HPLC法
,
免疫法
,
アフィニティ法
,
標準化
,
トレーサビリティ
,
測定体系
,
JDS推奨法
,
不安定型グリコヘモグロビン
pp.1268-1274
発行日 1996年11月15日
Published Date 1996/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903160
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血糖コントロール状態の目安値が具体的に示されるようになって,グリコヘモグロビン測定値の目安値との整合性が要求されている.グリコヘモグロビンの測定は,これまではほとんどがHPLC法によったが,施設間差が大きく測定の標準化★が進められている.一方,新たに開発された測定原理の異なるグリコヘモグロビンの測定法が日常測定に参入し始め,施設間差の拡大が危惧され,これらの方法すべてを対象とする標準化が必要である.
日常検査でのグリコヘモグロビン検査では,ほとんどの施設が測定装置と試薬キットを購入して測定している.いわば,お仕着せの装置で測定しているのが現状であるが,装置の管理を行うばかりでなく,その中に測定のトレーサビリティ★を高めるために必要な要件を見いだすことができる.
グリコヘモグロビン測定の標準化の第一歩として,HPLC法のみならず,免疫法,アフィニティ法を含めて,日本糖尿病学会推奨法に基づいたグリコヘモグロビンの測定をすべきである.〔臨床検査40:1268-1274,1996〕
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