今月の主題 ベッドサイドの免疫学-免疫疾患に強くなるために
知っておきたい免疫疾患のトピックス
【自己免疫疾患とアレルギーのトピックス】
MPO-ANCA関連血管炎の重症度別標準的治療と感染症対策
吉田 雅治
1
1東京医科大学八王子医療センター腎臓内科
pp.941-943
発行日 2006年6月10日
Published Date 2006/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101645
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ポイント
厚生労働省難治性血管炎調査研究班で作成されたMPO-ANCA関連血管炎に対する重症度病型別標準的治療プロトコール2005に基づく治療は有用である.
MPO-ANCA関連血管炎の病型の重症度推定に検査上CRP値,ANCA力価が参考となる.
MPO-ANCA関連血管炎の生命予後に影響を与える感染症(特にカリニ肺炎,サイトメガロウイルス感染,真菌感染)のマーカーとして,β-D-グルカン値,アスペルギルス抗原,抗体,C7-HRP値が,予防措置治療としてST合剤,イトラコナゾールの内服,ファンギゾン®の唅嗽などが有用である.
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