特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか
血液・造血器疾患
鉄欠乏性貧血
小船 雅義
1
,
加藤 淳二
1
,
新津 洋司郎
1
1札幌医科大学医学部第4内科
pp.340-343
発行日 2006年11月30日
Published Date 2006/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101547
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最も頻度の高い貧血であり,鉄(Fe)の補充で治癒する疾患である.鉄欠乏性貧血の診断には,小球性低色素性貧血,血清鉄低下のほか,必ず貯蔵鉄マーカーである血清フェリチン値の低下を確認する必要がある.成人女性では子宮筋腫や子宮内膜症による月経過多が原因であることが多く,婦人科的診察が必要であるほか,中高年で発症した鉄欠乏性貧血では,胃・大腸癌の初発症状であることもあるため消化管のスクリーニング検査が必要である.
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