今月の主題 頭痛治療の疑問を解決する
頭痛のさまざま
【見逃してはならない危険な頭痛】
救急医学における頭痛―脳血管障害,中枢神経感染症による頭痛を見逃さないためには?
木田 耕太
1
,
船曳 知弘
2
,
藤島 清太郎
2
1川崎市立川崎病院内科・総合診療科
2慶應義塾大学医学部救急医学
pp.1862-1865
発行日 2006年11月10日
Published Date 2006/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101398
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ポイント
頭痛の診断にあたっては“Assume the worst”の原則に基づき,脳血管障害(特にくも膜下出血),中枢神経系感染症の鑑別に注意する.
CTはくも膜下出血をはじめとする脳血管障害,脳腫瘍,副鼻腔炎の診断に有用である.
臨床的にくも膜下出血が疑われるが,CT所見が陰性の場合,さらに腰椎穿刺を行い血性髄液の有無を確認する.
MRIは,ほとんどの脳腫瘍,等吸収の硬膜下血種などにおいてCTより感度がよいとされるが,急性期のくも膜下出血については,CTを上回るものではない.
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