頭痛・めまいの診療 確実な診断・治療をするために今必要なこと
見逃してはいけない危険な頭痛を診断・治療する 中枢神経感染症と頭痛
小林 高義
1
1中野総合病院 神経内科
キーワード:
Steroids
,
抗ウイルス剤
,
抗細菌剤
,
MRI
,
髄膜脳炎
,
頭痛
,
髄液
,
脳波記録法
,
髄膜炎-細菌性
,
脳炎-単純ヘルペス
,
髄液検査
Keyword:
Cerebrospinal Fluid
,
Anti-Bacterial Agents
,
Antiviral Agents
,
Electroencephalography
,
Headache
,
Meningoencephalitis
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Steroids
,
Meningitis, Bacterial
,
Encephalitis, Herpes Simplex
pp.878-883
発行日 2009年5月1日
Published Date 2009/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009197984
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中枢神経系の感染症で、激しい頭痛を呈するのは、髄膜に炎症を起こしている場合と、脳浮腫による場合である。緩徐に進む神経感染症である神経梅毒やプリオン病などは、初発症状として、激しい頭痛を呈することは一般にはない。激しい頭痛を伴うもので、迅速に診断、治療を行えば救命可能な急性発症の中枢神経系感染症のうち、代表的なウイルス性感染症としては単純ヘルペス脳炎があげられ、一刻を争う神経救急疾患としては、重症の細菌性髄膜脳炎があげられる。
©Nankodo Co., Ltd., 2009