特集 地力が伸ばせる小児画像診断−知っておきたい小児領域の救急疾患−
中枢神経:救急外来で遭遇する痙攣,頭痛,意識障害,脱力
青木 英和
1
,
宮坂 実木子
2
1東北大学病院 放射線診断科
2国立成育医療研究センター 放射線診療部
キーワード:
痙攣重積型(二相性)急性脳症(acute encephalopathy with biphasic seizures and late reduced diffusion;AESD)
,
髄膜炎(meningitis)
,
虐待(abuse)
,
脊髄空洞症(syringomyelia)
Keyword:
痙攣重積型(二相性)急性脳症(acute encephalopathy with biphasic seizures and late reduced diffusion;AESD)
,
髄膜炎(meningitis)
,
虐待(abuse)
,
脊髄空洞症(syringomyelia)
pp.910-925
発行日 2021年8月26日
Published Date 2021/8/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000000711
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救急外来で遭遇する頻度の高い症状(痙攣,頭痛,意識障害,脱力)を呈する代表的疾患を解説する。痙攣重積型(二相性)急性脳症,低酸素性虚血性脳症,頭部外傷後などにみる拡散強調像での皮質下白質高信号(bright tree appearance)など,異なる病態でも類似した画像所見を呈しうるため,臨床経過と併せて診断することが重要である。また,乳幼児では,意識障害などの症状を正しく評価することはしばしば難しく,注意が必要である。
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