今月の主題 慢性心不全を最近の知見から整理する―病態生理から治療まで
心不全治療に関する具体的対処法
〈薬の使い方〉
腎不全合併例での薬物療法のポイント,水分管理
中西 啓太
1
,
鈴木 祥司
1
,
飯田 啓治
1
1筑波記念病院循環器内科
pp.1876-1879
発行日 2004年11月10日
Published Date 2004/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101169
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ポイント
心機能,腎機能の評価を行い,病態に合わせたモニタリングを必要とする.
腎不全を合併した心不全では潜在的溢水があり,治療域が狭く,容易に悪化しやすい.
慢性期治療ではACE阻害薬は重要な薬剤であるが,腎機能が悪化したり,高カリウム血症を呈する例もあり,その導入には注意を要する.
急性期治療は腎不全の非合併例に準ずるが,利尿薬やその他の薬剤の反応性が正常例と異なることが多く,用量の調整が必要である.
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