特集 提言—あすの公衆衛生
産業保健
山本 宗平
1
Souhei YAMAMOTO
1
1労働省産業医学総合研究所
pp.36-38
発行日 1993年1月15日
Published Date 1993/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902939
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戦後の産業保健関係の統計から明らかなようにわが国の労働災害および業務上疾病は,昭和37年をピークとしてそれ以後は着実に減少してきた.しかし最近はこの減少傾向が鈍化し,増加することもあると指摘されている.この原因として高齢化社会を迎えたこと,ME機器等が職場に導入されたこと,生活環境・生活条件が変化したことなどがあげられ,行政的にも新しい施策が打ち出されている.
そこで,このような動向をふまえながら,産業保健の方向性を探ってみたい.
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